諸堂案内(全体MAP)
山の中腹に位置する当山は3万坪の境内を有し、赤い矢印に沿って進むと一周約30分から40分でお参りいただける回遊式庭園となっています。諸堂を巡りながら、京都随一の眺望と四季折々の花や樹木の彩りを楽しめます。
MAP中の番号をクリックすると、諸堂の案内をご覧いただけます。
山門(楼門)入山受付

正徳6年(1716)建立、三間一戸の楼門形式のお堂です。楼上の本尊文殊菩薩と脇侍二天は、現在、文殊寺宝館に奉安しています。楼下の金剛力士は、運慶作で源頼朝寄進と伝えられています。個人団体問わず、参拝の方は山門受付を通り入山します。
観音堂(本堂)納経(朱印)・御守授与所

元禄5年(1692)建立、桂昌院の寄進により再建された入母屋造のお堂です。本尊千手観音は仁弘法師御作で、西国三十三所観音霊場の第20番札所の本尊です。脇本尊千手観音は源算上人御作で、京都洛西観音霊場の第1番の本尊です。納経(朱印)・御守はこのお堂で授与します。
お香水閼伽井
仏前に供する水を汲む清浄な井戸です。
このお香水を服すと長寿のご利益があると伝わっています。
納札所
元禄4年(1691)建立、西国巡礼の札打ち場です。
鐘楼堂(つりがね堂)

貞享3年(1686)、桂昌院により建立されました。徳川5代将軍綱吉公の厄年にあたり寄進され、“厄除けの鐘”と云われています。
護摩堂

本尊は五大明王(不動・降三世・軍荼利・大威徳・金剛夜叉の五尊)で、元禄5年(1692)桂昌院により建立されました。
遊龍の松


五葉松で樹齢600年以上、全長37m、国の天然記念物に指定されています。主幹が地を這うように伸びる巨大な松は、臥龍の遊ぶ様に見えることから、安政4年(1857)、花山前右大臣家厚公により〝遊龍〟と命名されました。善峯寺で特に有名なこの松は“日本一の松”と人口に膾炙されています。平成6年に松くい虫の被害により、全長50mほどの松が15m余り切断され、現在は全長37mとなっています。標石は明治26年、鳥尾中将の書です。
多宝塔

元和7年(1621)建立、国の重要文化財に指定されています。本尊は愛染明王です。
経堂


宝永2年(1705)建立、桂昌院により寄進されました。
傅大士(ふだいし。中国南北朝時代の僧。西暦6世紀)を奉安し、鉄眼版一切経が納められています。
現在は、祈願成就の絵馬奉納所でもあります。
桂昌院しだれ桜
樹齢300年以上、当山一のしだれ桜です。江戸時代、桂昌院お手植えと伝えられます。この桜はもみじとの合体木で、二本の古木が絡み合った結び木となっています。JR東海のCM「そうだ 京都、行こう。」で放映されて有名になりました。
開山堂

貞享2年(1685)建立、開山源算上人のご廟所です。上人117歳の尊像が祠られています。
白山 桜あじさい苑


『西山善峯寺縁起』白山権現から経を受け取る源算上人
春はしだれ桜、夏は紫陽花が一帯を彩ります。
白山社
白山明神が祀られています。
幸福地蔵
「自分以外の幸せを願いましょう」
白山名水
白山明神が出現された奇瑞の地です。源算上人は写経をすべく苦心して写経用紙を自らの手で作りました。寛徳2年(1045)2月1日の夜に白山明神がこの地に現れて、手本となる法華経経巻と浄水を授け、翌日には五色の雪が降ったと伝えられます。この由緒によってこの地は「白山」と呼ばれ、源算上人は毎年この日に法楽をされたと伝えられています。
鎮守社

十三仏堂・弁財天堂・毘沙門堂・護法堂の四社があり、全て元禄5年(1692)建立です。
当山守護により祠られています。
宝篋印塔

鎌倉時代、慈鎮和尚により伝教大師筆の法華経をお納めになりました。その包紙には「法の花 伝え教へし筆の跡 良峯寺の宝ともなれ」とお書きになったと伝えられています。
桂昌院廟
当山復興大檀那の桂昌院遺髪を納めた廟所で、宝永2年(1705)建立されました。
釈迦堂

本尊釈迦如来は源算上人御作と伝わり、明治18年(1885)建立です。
明治時代の篤き信仰により、釈迦岳(釈迦堂の南嶺)より遷座。
その時に奇瑞があり、腰痛神経痛に霊験あらたかなお釈迦さまとして信仰されています。
稲荷社

正一位稲荷大明神をお祀りしています。
薬師堂


当山一の佳景(薬師堂前より)
本尊は薬師如来、元禄14年(1701)建立です。昭和63年現在の地に移築しました。
桂昌院出生の由緒により出世薬師如来と云われています。
蓮華寿院旧跡庭
源算上人は『妙法蓮華経』を一字三礼と6ヶ年無言の行によって写経されました。その地に蓮華寿院を建立されます。この旧跡は現在の薬師堂西側の地にあって、観性法橋、慈鎮和尚が住されて以降、道覚、慈道、尊円、尊道各親王が住まわれたことから「御所屋敷」と呼ばれました。
昔より当地は境内一の佳景で、北方鞍馬山より東方三十六峰大和葛城山より近隣山崎天王山と周囲しています。山城の平野集落洛中これらを一目で見渡せる「絶無の勝地」と言われてきました。その絶景は現在も薬師堂前より望むことができます。
けいしょう殿
昭和62年、花山法皇西国札所中興一千年を記念して建立されました。
見晴がよい景勝の地です。
御陵
青蓮院親王御陵(宮内庁管轄)と功績ある祖師の御墓。
阿弥陀堂

本尊は宝冠阿弥陀如来、寛文13年(1673)建立です。
常行三昧(阿弥陀仏を讃えて極楽往生を願う勤行)道場にて常行堂ともいいます。
※現在、ご本尊は屋根瓦老朽化に伴う改修準備ならび工事のため、文殊寺宝館にお遷ししています。
詳細は「お知らせ」をご覧ください
参道霊蹟
坐禅石
現在の善峯寺バス停から山門に至る参道にあります。源算上人が開山を思惟するため、苔むした岩石の上に40日近く坐り魔障を退除し、良峯を開きました。その岩はこの由緒により「坐禅石」と呼ばれています。